新品の靴と小さなおまじない

小さな子どもが靴を履いている足元の写真。母から受け継いだおまじないが、新しい一歩を守ってくれるイメージ

新品の靴をおろす日。
子どもの頃から、決まってすることがあります。

靴の裏を指で「トントントン」と、三回たたく。
母に教えられたおまじないです。

当時の私は、その意味を知りませんでした。
ただ、母がやってくれるのを真似して、
なんとなく安心して、新しい靴をはいて出かけていたのを覚えています。

思い返すと、母がそのおまじないをしてくれるのが、すごく嬉しかったんです。
なぜかと言うと、「私のためにしてくれる」という気持ちが伝わってきたから。
それで安心して外に出かけられたんだと思います。

大人になった今、同じように靴をトントンするとき、
心の中で自然と願いが浮かびます。

「足を守ってください」
「無事に帰ってこられますように」

最近では、私の子どもたちも新品の靴を下ろすとき、
「いつものおまじない、お願い」と靴を持ってきます。
母から私へ、そして私から子へ。
その小さな儀式が、静かに受け継がれているのを感じます。

もしかしたら、これからもさらに次の世代へと、
つながっていってくれたらうれしいなぁ、なんて思います。

毎日ではなく、特別なときだけ。
新しい一歩を踏み出す日の、小さなおまじない。

母の想いは、形を変えながら、
これからも歩みをそっと守ってくれるような気がします。


今日も『さんぽ』にお付き合いいただきありがとうございます🌿

ちょっとした日常の中で、あなたが大切にしているおまじないはありますか?
例えば、新しい靴をおろすときの小さな願い事、勇気を出すとき、幸せを願うとき、気持ちを整理したいときにそっと行うおまじないなど。
毎日の中の小さな習慣が、心をそっと支えてくれることもありますね。

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