6月の風が教えてくれた、夏の予感

病院の帰り道、自転車でいつもの道を通っていたら、公園の脇にたくさんの紫色が揺れた。

あっ、あじさいだ

紫色の中には、ピンクや白色のあじさいも咲いていて形もさまざま。

この前は葉っぱだけだったのに、すごいなぁ。

あじさいってほんと強くて、冬に枯れても春にはまた新しい芽が出てくる。

気がつけばもう、そんな季節かぁ

自転車をこぎながらそんなことをぼんやり考えていたら

公園のベンチに座っている親子が目に入った。

小さなおでこの汗をお母さんに拭いてもらっている。

まだ6月だけど、夏がそこまで来ているような気がした。

自転車を漕ぐ足をゆるめて、私は胸いっぱい深呼吸した。

いまのこの瞬間を最大限に感じ取りたかったから。

夏も待ち遠しいけど、まだ春の優しさを感じていたい。

ほんの少し冷たい風に揺れる木々を見上げながら

私は力強くペダルを踏んだ。


みなさんの近くにも、あじさいは咲いていますか?

季節の変わり目、どうか体も心も無理しないで過ごしてくださいね🌿

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