第5話 未来へ、小さな一歩を

雲のすき間から差し込む光が放射状に広がる空。過去を抱えながらも、未来へ一歩踏み出す希望を映した景色。

心の中には、まだ痛みも、怒りも、許せない気持ちも残っています。
削除することも、きれいに整理することも、すぐにはできません。

でもね、持ち方を変えることはできるんです。
ただの「重荷」だった記憶が、やがて「私を守ってきた歴史」に変わる日が来る。
そのとき、胸を張って言えるでしょう。
「いろんなことがあったけど、ここまで来られた」って。

しあわせが怖かった時期もありました。
落ちることを恐れて、上を見上げることさえできなかった。

でも気づいたんです。
しあわせは、上にあるわけじゃない。
目の前の小さな一歩の中に、ちゃんとあるんだと。

今日は沈んでいてもいい。
涙が止まらない夜があってもいい。
どんな気持ちの自分も、ちゃんと「生きている」。
だから、無理に笑う必要はないんです。

もし、少しでも心が動いたなら――
一歩だけでいい。深呼吸して、少し前を見てみる。
私の人生は、まだこれから。
希望って、信じるだけじゃなく、一緒に育てていくものだから。

そして明日も、私は私を生きていく。


もしあなたも、過去の記憶や痛みを抱えながら歩いてきた日々があるなら――
どんな気持ちの自分も、そのままで大丈夫。
泣いた夜も、悔しかった瞬間も、迷った時間も、全部あなたの一部です。

今日もこうして、一歩を踏み出しているあなたに、そっと寄り添います。
あなたのその優しさや勇気が、きっと誰かの心をあたためるでしょう。

このシリーズを通して、私たちは少しずつ過去を整理し、
抱えてきた罪悪感や不安と向き合い、母として、親として、ひとりの人間として、
迷いながらも一歩を踏み出してきました。

手放すことは忘れることじゃなく、過去の自分を認めること。
罪悪感は、自分が誰かを大切に思い続けてきた証。

迷いながらも諦めないこと。
希望を育てること。

そのすべてが、私たちの歩んできた道であり、
未来への一歩につながっています。

今日も『さんぽ』にお付き合いいただきありがとうございます🌿

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