金木犀の香りを待ちながら、秋の空とやわらかな光に包まれて歩く朝

台所の柔らかな光に包まれ、暮らしにやさしさを添える観葉植物ポトス

朝と夜の空気が、すこしずつ冷たくなってきました。
窓を通り抜ける風は、もう夏のものではなく、
こころの奥にまで届くような、秋のしるし。

季節の変わり目は、からだもこころも揺れやすいものです。
なんとなく気分がのらなかったり、
足取りが重たく感じる日もあります。

それでも、外に出て歩いてみると、
風がそっと背中を押してくれるような気がします。
かつて夏のあいだは、まぶしさに目を細めて逃げるように見上げていた空も、
いまでは高く澄んだ空に浮かぶ雲の形を、穏やかな気持ちで追いかけられる。
太陽の光さえ、やわらかく、ほんのり恋しく感じられます。

朝の台所に差し込む光も、いつのまにかやさしくなりました。
夏の鋭さを失い、やわらかさを増した陽射し。
その角度に合わせるように、ベランダの植物は光を探すように少しずつ居場所を移していきます。
散歩道の端には落ち葉がひとつ、またひとつ。
風に吹かれてカサカサと音を立て、軽やかに踊っている。
そんな小さな景色に立ち止まると、季節が確かに歩みを進めていることを感じます。

まだ、大好きな金木犀の香りはしてこないけれど、
その日を待ちながら歩く道も、秋の楽しみのひとつ。
いつかは、我が家にも迎えたいと思っている花です。
香りに包まれる日を思い描くだけで、胸がやさしくあたたかくなります。

秋の香りを探しながら、深呼吸をひとつ。
風に身をゆだねるように、こころも少しずつほどけていく。
やがて訪れるやわらかな日々を信じて、
今日を歩いています。


季節の変わり目は、からだもこころも揺れやすいけれど、
そんな日も少し立ち止まって、秋の香りや光に目を向けてみると
なんだかほっとする時間が見つかるかもしれません。

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今日も『さんぽ』にお付き合いいただきありがとうございます🌿

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