1人部屋で寝るようになってから、もう半年。
昨夜は、久しぶりに一緒に寝たね。
夜中に、
「さみしくて、すこし一緒にいてもいい?」って
私の布団に入ってきたきみ。
なにか怖かったのかな。
そんな心配をしながら、
他愛もない話をして、ふたりで笑ったね。
いつもは怒ってばかりで、癇癪もひどいけど、
今夜のきみは、優しい声で甘えてきた。
いつもそうならいいのに……なんて思いながら、
優しい君を、全身で感じていたんだ。
「そろそろ部屋に戻りな」って言っても、
「うん」って言いながら話を止めなかったね。
そう何度か繰り返すうちに、
きみの声がだんだん小さくなって、
私より先に寝ちゃったんだよね。
大きくなったから布団も少し狭く感じて、
寝返りをうとうと思っても腕から離れなくて。
その小さな温もりが、
なんだか愛しくて、
久しぶりに胸の奥があたたかくなった。
朝になればまた、
泣き声や怒り声が響く、いつもの日々が始まる。
それでも、昨夜のあの穏やかな時間を思い出せば、
少しだけ、明日を信じてみようと思える。
何度も打ち砕かれても、
優しいきみが確かにいること、
そのことを忘れずにいたい。
昨夜、きみと過ごしたほんのひととき。
普段の忙しい日々の中で、こんな穏やかな時間があることに、
ちょっとだけほっとして、また少し希望を持とうと思えました。
今日も『さんぽ』にお付き合いいただきありがとうございます🌿
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