さんぽ道– category –
日々のなかで立ち止まって感じた、小さな気持ちや風景。
そんな日々を綴った、心のなかの『さんぽ道』。
言葉の足あとが、どこかで誰かのやすらぎになりますように。
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夏の土手で出会った、とんぼと秋の気配
朝、急ぎながら自転車で土手を走っていると、数え切れないほどのとんぼが、目の前をひしめくように飛んでいた。ぶつからないように身をひねりながら、前へ進むわたしと... -
靴をそろえて、今日をおしまいにする
どんなに眠くても、これだけはやっておきたい。 靴を、きちんとそろえる。 それができたら、「今日」はちゃんとおしまいにできる気がする。 玄関に靴がバラバラになって... -
心を空っぽにする朝
あさ早く、土手へ向かうとそこは、だれもいない私だけの世界だった。 聞こえてくるのは鳥の声虫の羽音風が草花をゆらす音 いつもなら聞き流してしまうような自然の音た... -
雨のドレスをまとった草花たちと
雨上がりの朝。 もくもくと重たい雲が、空の半分を占領していた。でも、その隙間から顔をのぞかせる陽ざしは、もうすっかり夏の気配。じりっと肌に触れる光が、季節の移... -
梅雨空と心のゆらぎ
6月の空は、なんとなく心の中を映しているように感じる。朝、カーテンを開けると広がるのは、分厚い雲に覆われたグレーの空。気温はそれほど高くないのに、湿気がまとわ... -
6月の風が教えてくれた、夏の予感
病院の帰り道、自転車でいつもの道を通っていたら、公園の脇にたくさんの紫色が揺れた。 あっ、あじさいだ 紫色の中には、ピンクや白色のあじさいも咲いていて形もさま...
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