もがくのをやめた日、動けなかった午後

静かな時間が流れる公園の遊歩道🌿

やらなきゃいけないことは、分かっていた。
でも、頭の中がぐるぐるして、
体が先に、止まってしまった。

考えなきゃいけないことがあるのは分かっているのに、
その「考えなきゃいけないこと」が、
思い出したくない気持ちにつながっていて、
知らないふりをしたまま、ずっと奥に押し込んでいた。

いつもなら、ノートに頭の中のことを書き出して、
少しずつ整理していく。
それができれば、また動けるようになる。

でもこの日は、
そのノートに手を伸ばすことさえできなかった。

少し横になろう、と思っただけなのに、
いつの間にか眠っていた。

目を覚ましたあとも、
頭の中はまだ静かにならなくて、
それ以上、何かをする気にはなれなかった。

「もう今日は、もがくのやめよう」

もがくのをやめる、と決めたあと、
体は少しだけ楽になった気がした。
でも同時に、夕飯のことが頭をよぎった。

作れなかった。
台所に立つ気力が、どうしても戻らなかった。

申し訳なさと、情けなさと、
それでも動けない自分への苛立ち。
胸の奥が、きゅっと縮まる。

それでも、誰も怒らなかった。
なにもそのことには触れず、
ただ、
いつもの距離で、そばにいてくれた。

しばらくして、
「家の周りを一周だけ、歩こうか」
気分転換しよう、と誘ってくれた。

一周だけ。
それなら、できそうな気がした。

外に出ると、空気は冷たくて、
昼間のぐるぐるが、少し遠のいた。
無理に話さなくてもいい時間。

空を見上げると、
オリオン座が見えた。

いま、こうして見上げていること。
ここに立っていること。
それだけで、胸の奥が少し静かになった。

うまく言葉にはできないけれど、
ぎゅっと詰まっていた胸の中に、
少し隙間ができた気がした。

深く考えすぎてしまう自分も、
今日は、そのままでいい。

一周だけのさんぽを終えて、
また家に戻る。

今日はここまで。
それでいい。


うまくできなかった日も、
何も進まなかった時間も、
あとから振り返ると、
ちゃんと意味のある一日だったように思います。

もがくのをやめたことで、
見えた景色もありました。

そばにいてくれた人がいたこと、
何も言わずに過ぎていった時間に、
いまは、そっと感謝しています。

今日も『さんぽ』にお付き合いいただきありがとうございます🌿

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次